金融マンに厳しい時代の到来
人が要らない
金融マンに限らず、大企業全般で「人材」が要らなくなっています。
これまで、企業の最も大きな材は人材でした。人手をかける労働集約的ビジネスから、設備やITリソースを投入した資本集約的ビジネス、あるいは知識労働を中心とした知識集約的ビジネスと発展してきました。
その過程で定型業務を担う低付加価値な人材は組織を追われることもありましたが、付加価値を生み収益の源泉となる営業職や研究職といった人材は組織に欠かせないものとして生き残ってこれました。
今や、IT化やAI、クラウド化といった時代の流れが、日本企業に大きな「ディスラプション」をもたらしています。
例えば、デジタルマーケティングやデータベースマーケティングの進展で、顧客との接点に人を介する必要が大幅に減ってきています。
来る「IoT時代」ではOne to Oneマーケティングの進展で、すべての企業で、商品にまつわる顧客情報を介し、顧客体験を可視化し、AIによって次の行動を分析・予測・提案していくことになるでしょう。
大企業ほど人が要らなくなる時代がやってくるのです。
金融の概念が変わる
2020年に、当時の金融庁の氷見野長官が、「銀行、現金、規制当局という3つの古き良き制度は近い将来、大きな変革を経験しなければならない」というショッキングな発言をしています。
仮想通貨(暗号資産)やフェイスブックのリブラ構想(当時。現在はメタのディエム)、デジタル人民元を筆頭としたCBDC構想など、既存の「大きな体制」(ドル基軸・国際金融協調体制)が構造変換を試されています。
IT企業が決済分野を始め金融ビジネスに進出し始めています(金融サービス仲介業、資金決済法の改正)。証券分野でもSTOが解禁されマイクロファイナンスなど新たなジャンルが発足しつつあり、(IT企業が得意な)ファンマーケティングとの親和性が広がっています。
しかし、既存の金融ビジネスの組織や人材が、大転換しつつある金融ビジネスの中で”そのまま”生き残ることは難しいでしょう。
メガバンクの副業解禁/金融再編の動き
こうした「金融ビジネス大転換時代」をうけ、みずほ銀行が先駆的に「副業解禁」を行い、ほかのメガバンクなどがそれに追随を始めています。社員が副業することで組織に新しい知見や他分野とのつながりを期待したり、社員の”やりがい”を通じた人材活性化を期待しているようです。
この動きを肯定的にとらえるか、それとも「体のいいリストラ策ではないか?」などと否定的にとらえるかは人それぞれでしょう。
また、SBIが地銀と提携で「第4のメガバンク」を目指しています(2020年の時点で)。IT活用と顧客紹介を通じて地銀再活性化をうたっていますが、そこでよみがえる期待があるのは「組織」自体であって、そこで働く「人」ではないかもしれません。
やはり、”今のまま”の金融マンで生きていくことは、非常に厳しい時代だと言えるでしょう。
一方で、積極的に「やりたいこと」を持つ金融マンにとって、今の流れは大きなチャンスなのではないでしょうか。
「自分」が軸になる時代
金融マンがこれから副業するにせよ独立するにせよ、生きていくために重要なことは、組織に従属するのではなく「自分」を軸に生きることです。
副業・独立できる金融マン=特別な自分+人脈
このサイトは、新たな道を選ぼうとする金融マン、特にシニアの方々に「道しるべ」を示し、”仲間”として歩むべくお助けサイトとして設立しました。
ぜひ、金融マンにとってのこれからの大転換時代を一緒に生き残ってまいりましょう!
世の中には、金融ビジネスの環境変化で不安を抱えるシニア金融マンに対し、「独立のためのノウハウ」を煽り宣材を売るようなサイトもあります。また、人脈獲得をうたった様々な人材交流会がありますが、名刺交換会以上の成果はほとんどないのが現実です。
自分を軸に生き、志を持つ金融マンたちが参加しているリモート参加型の情報交換会があります。
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